さよなら、スーパー一座
名古屋大須演芸場で、夏は大須オペラ、冬はロック歌舞伎と楽しませてくれたスーパー一座ですが、残念ながら12月25日
で最終公演となります。
くまさんは明日の最終公演は見にいくことはできませんが、今年の夏の大須オペラは見にいきました。
初めて大須オペラを見たのは1992年ですが、その時の感想メモを見てみると、こんな事が書いてあります。(くまさんは、大体の旅行やイベントの感想をメモとして残してあるんです。マメです。ははは。)
当時の感想メモ:(このメモは、たぶんどこかの掲示板に書いたような気がしますが、もう忘れました。)
「浅草オペラ」の復権を目指して、ロック歌舞伎のスーパー一座が初挑戦したオペラ「ミカド」を今日見てきました。場所は、大須の演芸場です。私は演芸場に入るのはもちろん、スーパー一座の公演を見るのも初めてでしたが、結果は大満足。見ていない人は、ぜひ見ましょう。あれで、2000円は絶対に安いです。(29日まで。午後7時開演。たぶん、6時頃までに行けば、当日券があると思います。私も、当日券ではいりました。29日のみ2時と7時の2回公演)
大須演芸場は大須観音のすぐそば。入り口には、生ビールやおつまみを売っています。公演中も飲食は自由で、お客さんの殆どがお弁当持参で、ビール片手の見物です。200席ほどの狭い会場に、ベニヤで作ったオペラハウス風の内装(ほとんど、学園祭ののり)が、庶民的な雰囲気をかもしだしています。驚いたのは、15名ほどですが、ちゃんとオーケストラがいることで、小さいながらも「オペラ」の形態を整えています。今日の指揮者は、きれいな女性で、今日が誕生日だったらしく、公演終了後に、スーパー一座から花束の贈呈がありました。
軽快な序曲の演奏(たぶん、名古屋付近のセミ・プロのオーケストラであろう。)の後、幕が揚がって、侍姿の俳優たちが登場します。プログラムにも書いてありましたが、スーパー一座は、もともと歌舞伎の演技者で歌手ではありません。そのため、歌唱力のレベルは俳優によってまちまちです。(劇のなかでも、いいかげんなコーラスに素人のソリストと唄っています。)しかし、2時間にもおよぶオペラの楽譜を、わずか15名のオーケストラで演奏し、日本語の歌詞で唄ってのけたのですから、その努力は素晴らしいものです。
なにより、スーパー一座の面々が面白く、大笑いさせてもらいました。もともと、「ミカド」は喜歌劇ですが、やはり、演出やふり付けの成果がでているのでしょう。たぶん、モーツアルトが生きていた時代のオペラというのは、こうした庶民がおお笑いできる民衆の芸だったのだとおもいます。客層もはばひろく、とくに女性が多かったです。
その当時も驚きましたが、やはり、オペラの楽譜を、せいぜい十数名ほどのオーケストラに編曲して、それなりに聞かせてしまうという構成力や演出はすばらしいものがありました。
11月14日の中日新聞のコラムで、1979年の設立以来、スーパー一座をひっぱてきた岩田信市さんのインタビューが掲載されていて、お顔を初めて拝見しましたが、芸術家らしい活動的な顔?が印象的。1ファンからの勝手な気持ちとしては、ずっと続けて欲しい気がしますが、まあ、物事には必ず始まりがあれば終わりもあるということでしょう。
惜しまれつつも、祝福されながら幕をとじるスーパー一座のみなさん、楽しい時間をありがとうございました!
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